ひな
- Miysis staff
- 2018年12月20日
- 読了時間: 3分
更新日:6月3日
ミーシスの開店は2009年3月14日。当初の猫スタッフは、
都内にて多頭飼育崩壊現場から来た猫たちでした。
「ミーシス」という住まいで新しい生活を始めるために集まった猫たち
(ジュゴン、メイ、サッフォ、ジーナ、十兵衛、鉄平、アトム、ミッキー、ミンク、レオ、マーチ、モナ)当時11歳からの猫たちでしたから…
存命していたらアラサーと言ったところですね
2009年市内で活動の つるみねこのカギしっぽ様が保護してくださったエフ
そして、唯一「購入された猫」――それが、ひなちゃんです。

ひなちゃんだけどうして「買ったねこ」なの?

「保護猫だけで始めたい」という私たちの思いと、
「仔猫がいないと集客がむずかしいのでは?」という出資者さまとの意見のはざまで
ひなちゃんは“スコティッシュフォールド”という人気種の仔猫として、
一匹お迎えすることになりました。
お客様に名前を付けていただき、そのまんまるの目と垂れ耳の愛らしさで、あっという間にミーシスの“顔”に。看板猫として、お店と共に歳を重ねてきました。
スコティッシュということは、種特有の先天性の病気をもつ可能性が高いのですが 今のところひなちゃんはその様子もなく、元気に過ごしております。 そういった経緯でやってきたひなちゃんの回ですので、少しだけ「血統種」について ミーシスの思いをお話しさせていただこうと思うのです。 (同じく血統種である)
つくしちゃん、nicoちゃん、
カイル(カイルは2025年1月1日に旅立ちました)もそうですが、 今いる子たちの命には何の罪もないです。 ただ、その種を無理に「作る」ことに、私たちミーシスは反対いたします。 この仔はきれいな柄が出た この仔は残念… だなんて 人間の価値観で命に値段が付く事が私たちには理解しがたく、 そして、平気で「○○円!」て言えてしまう価値観が好きではありません。 こんなことを言うと「血統種」の命を否定してると誤解されがちなのですが ただ、ビジネスとしてその種を無理に「作る」 その行為が、システムが、腑に落ちないのです。
この種類ならこれだけ生きる
この種なら懐っこい
この種ならおとなしい
(耳が垂れてるからかわいい!足が短くてかわいい!ちいさくてかわいい!などなど・・)
相手が猫だとそんな表現をされがちですが
同じひとつの命をもつものとして…
私たち人間だったらどうでしょうか?
(女だからこうでしょう?男ならって…言われたり、決めつけられたりしたらいやですよね?)
私たちにとってはどんな種でも「ねこはねこ」 どこで生まれても、どんな柄でも、何歳でも「ねこは、ねこ」 そこにいてくれるだけで、私たちに大きな喜びや幸せを与えてくれる大切で愛おしい存在 それが私たちミーシスにとっての「ねこ」と、考えています。
「ねこはねこ」。それ以上でも以下でもなく、ただ大切な存在です。
そして今年――16歳になったひなちゃんは、老化により網膜剥離を患いました。
その日から、店内での過ごし方が大きく変わりました。
でもそれは、決して“終わり”ではありません。人も猫も、老いがあります。
見えなくなることも、思うように動けなくなることもある。
けれど、だからこそ寄り添える時間がある。
これまでとはちがう表情、ちがう安心の仕方を見せてくれるようにもなりました。
老いることは、様々なことを失い、消えていくことではない。
生きている限り変化して、受け入れて、今日もその子らしく生きている。
それを、ひなちゃんは静かに教えてくれています。
ミーシスには、保護時成猫で、年齢不詳の猫もいます。
それぞれが、それぞれの「今」を生きている――それがこのお店です。
みんなにぜひ、会いに来てください。
猫たちのいろんな生き方と、あなたの時間がふと交差する。
そんな一瞬をここで感じていただけたらと思います。
ねこと楽しいひとときを~

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